NHK国際放送『J-DESIGN』の制作を担当している「KOHPROD」から取材を受けました。
『J-DESIGN』は、日本のインダストリアルデザインの中から 「日本人そして世界中の人々の暮らしや生活習慣そのものを変えたエポックメーキングな産業デザイン」という観点で海外に紹介する趣旨で作られている番組です。
番組の企画概要を拝見し、[単に感性に頼るだけではなく、理論の裏づけを持って生まれた デザインの理念を紹介する事で、日本人の「ものつくりへの情熱」を描き出す] という一文から、デザインを表面上のファッションとしてでなく、 デザインの本質を表現していただけそうな気構えを感じました。
今回のテーマは「G−SHOCKのデザインにまつわるストーリー」 開発当時を振り返って、社会状況、会社の中での立場、最終デザインに至るまでのポイントから始まり、現在のG−SHOCKに対しての気持ち、今後の豊富までをお話しました。
取材を受けるのはニカさんのみなので、私はAD+逆取材担当です。
取材としてエルグデザインに訪れたスタッフは総勢6名。
事前調査も充分行われていて、皆さんとても真面目で真剣です。
事務所にある道具もベストアングルのため随分移動しました。
左から二人目のインタビュアーの女性は平岡さん。
一見フランス人ですが、日仏のハーフで、話してみると素敵でしっかり者の日本人です。
カメラも大きい!
平岡さんのインタビュー中の風景です。
(ここは撮影も放映もされないそうです。美人なのにもったいない?)
ニカさんが返答する時は「本番〜!」という感じなので「音」が邪魔になりそうで 外野はめったな事では動けませぬ。
一度、バイクがビィーンビィーン!と外を走り去った時は 皆で顔を見合わせた後、撮影が一時中断されたくらいシビアです。
合間に撮った、これがニカさんの返答シーンです。
しまった!仕事風景としてニカさんがカメラの前でサラサラとスケッチを描くシーン、 撮り逃がしました。逆取材担当者失格です!
ニカさんとしては、後になってみるともう少しうまく表現できた部分もあったようで 心残りがあるようですが、私は良くまとまっていたと思うよ。
日本では、企業内デザインに対する評価は大変に低いと感じています。
それをこのような形で取り上げていただけた事は、 後に続く企業内デザイナーへの良い刺激材料になってくれるように思います。
なので取材していただいた事に、デザイナーの一員として心からお礼申し上げます!
アカデミックで内容の濃い良質な番組なのですが、 国内では製品名等を含む放映はできないため、海外でしか放映されないのが残念です。
後日何かの形でご紹介できれば嬉しいです。