旅の準備で思う事

フイレンツェへの旅の準備もボチボチ始めています。 私達二人で、最初に世界を旅したのは、もう30年も昔。 カバン一つで、宿泊先も決めず、鉄道をユーレイルパス(自由にヨーロッパを移動できるチケット)でヨーロッパをひと月かけて巡った貧乏旅行でした。 当時はフイルムカメラでしたが、安全な日本のように写真を人に頼む事はできないので(そのままカメラを持ち去られる恐れあり) 、ツーショット写真はひと月でこれしかありません。 以前も掲載したことがある、アムステルダムの運河にて、やや押し売り的に撮影してくれたモノクロ写真です。 アムステルダムにて.jpg 夜行列車で移動中にフランス/ニース駅で電車がストで止まってしまい、お金の無い若者たち(私たちも)は駅で野宿するしかありません。 持っている食べ物を分け合い雑魚寝した、香港青年とインド青年も、今は立派なオヤジになっている事でしょう。 (この写真は、多分同じような野宿仲間が撮ってくれたと思います) ニースにて駅で宿泊.jpg 30年後に旅の準備をしていて、時代の変化をつくづく感じます。 昔:辿り着いた町のインフォメーションで大きな地図をもらい、ボロボロになるくらい地図をたよりに歩き、それでも迷う。 二階堂隆1988.jpg 今: 海外用のWi-Fiをレンタルすれば、どこでもスマホで位置と、最新情報を確認。 昔:ひと月のうち家族に葉書を出したのはせいぜい1〜2回。 「無事に生きているよ〜!」という電話を、コレクトコールで1回した記憶があり。 新聞など読む機会が無いので、日本がどうなっているかなど全くわからない。 (気にもかけない) 今: メールとネットで日常と同じ連絡と情報収集が可能。 (若干依存症気味) 昔:ガイドブックのイタリア語を試してみても、相手は混乱するばかり。 今:さて、スマホの音声付翻訳機能は、どこまで通用するか? 昔:安全のためにトラベラーズチェック(本人がサインをする事で外貨に変わる外国旅行者向けの小切手)を用意。 今:クレジットカードやキャッシングで、トラベラーズチェックは完全に終わってる。 ベネチアでガラスの街ムラーノ(島)に、観光目的の船で二人だけで連れていかれてしまい、逃げるに逃げられず購入したワイングラスですが、これにもドタバタのおまけ付き。 ワイングラス.JPG 確か1脚8,000円くらい、 6脚セットで五万円程度のクリスタルガラスです。 当時としては(もちろん今でも)勇気のいった買い物ですが、帰国後ひと月以上待っても音沙汰無し。 いくらなんでも泣き寝入りはできません!という訳で、ニカさんはムラーノの店に「ワイングラスが届かない。この店はインチキだと日本の旅行雑誌に投稿するゾ!」というような内容の手紙を送ったのです。 すると半月くらいで、あっさりワイングラスは届きました。 それも少しも悪びれず「あれ〜っ?前にも送ったのにおかしいなぁ、ヘヘッ(^_^*)」みたいなノリで。 (▼▼#) 結局なんだかんだで、2ヶ月以上待たされ、気を揉んで、やっとゲットしたという思い出込みのお宝です。 今の時代なら、即メールでクレーム。情報はネットで一瞬で拡散です。 現代人はせっかちになったなぁ、とも感じます。 変わったのは自分達もそうです。 今ならひと月も家を空けて、バック1つで宿も決まらない旅に出かけるのは、もう無理! 野宿もご遠慮したいです。 これを進化と言うのか、退化と言うのか…。

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コメント

  1. カネゴン より:

    青春だね~
    バックパッカーみたいな旅をしたいと思っても、分別がついてくると
    無鉄砲な事は出来なくなるし、第一体力が無理よね。
    やっぱりできる時にできる事をしなくっちゃ。
    いつかカネゴン家もひと月くらいヨーロッパ鉄道旅をしたいな
    その時は茶々丸をよろしく!

  2. ヨシコ>カネゴン より:

    バックパッカーは、自由で憧れるけど
    夢と現実は、ギャップがあるねぇ。
    やっぱり、年相応の旅を楽しみたいね。
    カネゴン家も、以前のように
    気楽に旅に出られるといいね。
    その時は、喜んで茶々丸を預かるよ。(ᵔᴥᵔ)
    でも1月もいたら、こっちの家の方が
    良くなっちゃうかも。(*^▽^*)

  3. 直子 より:

    この写真、覚えているよ。
    ふたりとも若いねえ。
    私はまず海外に旅行に行くなんて、過去数回しかないし無理だわ。
    今の会社に入ってから最初は社員旅行があってね。
    最初の数年は海外だったよ。
    子供のこととか猫のこととかあって、留守が心配で行きたくなかったけど、行った限りは楽しもうと思ったなあ。
    台湾でお腹を壊したこともある”(-“”-)”
    いつからフィレンツェに行くんだっけ?
    楽しみだね。

  4. ヨシコ>ナオチャ より:

    当時はいっぱしの大人のつもりだったけど、
    今思うと、若者だったみたいだね。(=^^=;) 
    旅の前は、気分がブルーになることもあるよ。
    家族やペットのこと、
    庭や家のことも気になるよね。
    猫はまだしも、子供を置いて行くのは辛そうだ〜。
    ナオチャ、子供さんはまだ小さかったと思うのに
    よく行ったねぇ。
    でも出かけてしまえば、旅に夢中になれるんだよね。

  5. アトム より:

    とりあえず、色々課題はあるでしょうが
    出発の飛行機に乗ってしまえばこっちのモンですね(^^
    自分は貧乏性なので
    高級ホテルは身分不相応で居心地悪いですし
    やっぱ車中泊やバイク&テントくらいが一番好きですが、体が・・・

  6. ヨシコ>アトム より:

    面倒な準備も、心配も含めて旅なんですね。
    高級ホテル泊もテント泊も、両方楽しめるようでいたいですが
    やはり年々身体が…。
    というか、気力もあるうちに行かないと…。
    バイクで長距離旅できる、アトムさんの気力はすごいです!