建築物だけでも宝物のようなフィレンツェの街ですが、美術館が数多くあり、その中にはみっちりと名画が詰まっています。 今回訪れた中で、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館、パラティーナ美術館をご紹介します。 ウフィツィ美術館の外側には、フィレンツェにゆかりのある歴史上の人物の彫像が立ち並んでいます。 ニカさんはレオナルド・ダヴィンチ、私はミケランジェロの前で、それぞれの有名作品にちなんだポーズで記念写真。
入り口は、長蛇の列。フリーパスのはずのフィレンツェカードでも、身体検査のためにゲート1に並ばされ、小一時間待たされました。 カードの特別優遇感は最初から撃沈。
それでも美術館自体がとても大きいので、超有名作品でも日本の企画展のように人混みに紛れることなくゆったりした気分で鑑賞できました。 フラッシュは禁止ですが写真撮影は自由。絵画からの距離も筆のタッチがわかるくらい近くまで許されています。 4時間ほどかけて回りましたが、次から次へと見応えある作品と出会え、疲れも忘れます。 名画についに対面できた感激で、ついつい記念写真を残したくなってしまうのでした。 (☟クリックで拡大してね)
ウフィツィ美術館は、16世紀半ばに役所のような目的で作られた建物だそうですが、シンプルな外観に対して中は宮殿のようです。
ウフィツィ美術館からベッキオ橋に向けてヴァザーリの回廊が続きます。 当時のウフィツィと、メディチ家の自宅だったピッティ宮殿を直接結んだ全長約1キロの出勤用隠し通路だそうで、この中にも美術品がぎっしり。(こちらは、別の予約が必要) 危険回避のためとはいえ、美術品に囲まれた回廊を歩くなんてゴージャスな通勤路です。
続いて、ミケランジェロのダビデ像で有名なアカデミア美術館。 ダビデ像の手前に、未完成のミケランジェロ作品が展示されています。 こういう大きな大理石の塊から、少しずつ美しい形を彫り興し生命を与えるなんて、神がかり的な技に感じます。
前からの姿はすでにご存知と思いますし、多少憚れもしますので、ここでは後ろ姿をご紹介します。 像を囲むように座れるスペースがあるので、疲れを癒しながらのんびりとダビデ像を眺めることができます。
アカデミア美術館は、フィレンツェ美術学校の美術館なので教材用の石膏像もたくさん置かれています。 美術学校特有の、少し懐かしい空気を感じました。
こちらは、メディチ家の住まいだったピッティ宮殿です。 現在は中に、パラティーナ美術館、近代美術館ほか、4つの博物館があります。
パラティーナ美術館では、ラファエロやティツアーノの作品に見応えがありましたが、宮殿という輝かしい環境にぎっしりと展示されている絵画の量に圧倒されます。
美術館自体が、美術品の美術館です。
アンナ・マリーア・ルイーザ・デ・メディチの肖像画もありました。 メディチ家最後の継承者で、「メディチ家のコレクションがフィレンツェにとどまり、一般に公開されること」を条件に、すべての美術品をトスカーナ公国政府に寄贈した強い意思の女性です。 今のフィレンツェがあるのは、この方のおかげです。
メディチ家の人々が暮らしていた生活の場も展示されています。 (☟クリックで拡大してね)
ピッティ宮殿の裏側には、広大なボーボリ庭園が広がっています。
ボーボリ庭園の中腹からアルノ川方面を望むと出会える、緑に囲まれたフィレンツェの街は、街中にいるよりも優雅に感じました。
コメント
自分は宗教絵画、肖像画はすぐ食傷気味になっちゃいますが
アカデミア美術館や生活の場は楽しそうですね~
確かにフィレンツェには、何処へ行っても宗教絵画と肖像画に溢れていました。
さすがに途中で食傷気味の私は、これから教会に行こうというニカさんとは別れて別行動。
ベッキオ橋あたりをブラブラして気分転換しました。
やっぱり生活の場も知らなくちゃね。
(^.^)v
昔、美術にあまり興味がなかった私でも、パリやナポリの美術館で、
「これ教科書に載ってたやつ!本物だ!」って感激したくらいだから、
ヨシコちゃんたちならもっと感動し、興味も沸いたんじゃないかな。
やっぱりフィレンツェに行って良かったと思うよ
旅行中は色々なものをたくさん見すぎて
疲れていたし、頭が興奮していたけれど
こうしてまとめてみると行って良かったと思うよ。
何でも実際に体験すると、自分の血と肉に
なっているような気がするよね。