フィレンツェ:ドゥオーモ

フィレンツェのシンボル、花のサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会、通称ドゥオーモをご紹介します。 1296年から建築が始められ、丸屋根(クーポラ)がかけ終わったのが1436年、正面(ファサード)が完成したのはなんと19世紀になってからという長い歴史の中で育った建築物です。 脇にそびえる「ジョットの鐘楼」とともに、他を圧倒する輝きを放っています。 最初の印象は、「美しい!!」に尽きるのですが、「新しい!?」という印象もあります。 

 ドゥオーモ.JPG

ファサードの繊細な迫力には圧倒されます。

ドゥオーモ-2.JPG

実は後ろの方には、こんな感じに汚れている部分もあります。 全体がこんなに汚れていたら、暗く恐ろしい印象の建物になってしまいます。 メンテナンスしてこその美しさを保っているのですね。

ドーモ汚れ3.JPG

クレーンで修復中の現場もありました。

ドゥオーモクレーン.jpg

作業風景を拡大してみました。 このサイズで見ると、想像を絶する細かい細工が施されていることに驚きます。

ドゥオーモ修理.JPG

ドゥオーモの内部は外見とは対照的にシンプルです。 内部は外観そのままの空間なので、とにかく天井(←というのかな?)が高い!

ドゥオーモ中.JPG

地下には、現在のドゥオモが建てられる前にあった古い教会の遺跡が見学できます。 古くから聖地だったのですね。

地下.JPG

裏手には、昨年リニューアルしたばかりのドゥオーモ付属美術館があります。 傑作が溢れています。宗教の力はすざましいです。

ドゥオーモ美術館.JPG

法具や法衣も展示されています。 過剰なまでの宗教心と虚栄心と財力が込められて重たそう。着こなすのには体力が必要不可欠のようです。

ど.JPG

ドゥオーモを建築した際の道具も展示されていました。 現在の技術でも作るのが困難な建造物を、ガリレオ博物館で見たような器具を使い、こんな粗末な道具で積み上げるなんて。 人間は、人間本来の潜在能力を忘れないようにしないといけないなぁ…と感じました。

ドゥオーモ昔の器具.JPG

フィレンツェ:ベッキオへ

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コメント

  1. アトム より:

    最初にミラノのドゥオーモ内部に入った時
    不意打ちをくらったように、
    一瞬にして圧倒的なヨーロッパの力にひれ伏しました
    ミラノも数年前にクリーニングが終わったようです

  2. ヨシコ>アトム より:

    ヨーロッパの宗教の建造物に
    ほどほど感ってないですよね。
    これでも足りない!というほど圧倒するパワーで
    永遠を求めて作り続ける感じです。
    これが宗教心の違いなのでしょうか。
    私たち仏教徒のような、ほどほど感も
    大切かもしれませんよね。( ^ω^ )

  3. カネゴン より:

    建物の装飾がすごいね~
    今みたいに重機の無い時代、どうやって作ったんだろう。
    日光東照宮なんかもスゴイ建築だけれど、日本には
    なかなか街全体が芸術って場所はないよね。
    先人たちの努力の賜物だね

  4. ヨシコ>カネゴン より:

    日本の古い建造物も、すごいと思うよ。
    どう考え出して、設計して、
    どうやって作ったんだろうね。
    暖かい住居も、安全も、医療も
    色々と考えてくれた先人たちの
    おかげなんだって、
    昔のモノを見ると感じるね。