金曜日は、水彩画の師と尊敬する笠井一男先生の個展を見に青山まで出かけました。久々の原宿駅前では、日本とは思えないほどの外国人の多さと人混みに圧倒され、田舎から出て来た私たちには空気が足りません!少し歩くと昔のようなギャラリーの面影にホッとします。
こちらが「青山ギャラリーコンセプト21」。込み入った都会の路地を抜けて、やっと辿り着きました!
初めて見た実物作品の神がかり的な素晴らしさに、感動しつつ少しでも技法を盗もうと見入っていると、間も無く先生のデモンストレーションが始まるとのこと。
これはラッキ〜!でした。
先生のすごいところは、モチーフの写真を見て構成を考えて描きながら、オーディエンスに水彩画のポイントを惜しげも無く披露してくれて、おまけに笑いまで取ってしまうところです。飾らない人柄にますますファンになってしまいました。
途中経過の、写真も撮らせてくださる太っ腹。
線画からほぼ完成まで約1時間。すごい集中力でした。
思い切りの良い筆使いと、時に繊細なタッチ。
ラフに描いているのに浮き上がってくる立体感。
大胆な明暗(コントラスト)。
特等席で観た1時間のパフォーマンスは、とても貴重な経験になりました。
ここに先生のレクチャーを忘備録としてまとめてみます。
●きちんと描くのは画面の1/3〜1/4程度。どこを集中して描くべきか。
●素材をどう切り取るか、どう描かないかを考える。
●ファーストウオッシュは、画面の白部分を残しつつ、明るい色を全体に乗せる
●色を作るには捕色を混ぜて(乾いた時に色に深みが出る)
●空は一度で描く
●影を追う!
●3つのポイント
1.グラデーションの特性を理解する
2.塗り残す
3.ウェットインウェット(濡れている間に何をするのか)
●絵の具により沈着する色と、水に浮く色がある。特性を利用する。
●やってみる → 失敗したら原因を探る → その経験を忘れない
●手法:グリザイユ 概念:バルール
うん、なんとなく私にもワンランク上の水彩画が描けそうな希望が湧いて来ました!
先生、ありがとうございました。
コメント
時々YOU TUBEで達人の水彩画の描き方を見ますが圧倒的な筆さばきですよね
何となくコツが見えた気がして、1/10でも表現できれば全く違う絵が描けるぞ!
と思うのですがなかなかそうはいかない・・
でも動画と生講習では全く得るものが違うと思いますので、がらっと表現が変わるであろう次回作を楽しみにしています(^^
アトムさん
今は、YouTubeがあるので、臨場感が体験できますね。
でもやはり1時間の実演は、良いものを見させていただきました。
今は気分が高揚しているので描けそうな気がしているだけですわ。
思ひ切りプレッシャーかけないでくださいね。もう。 (^-^;)..
やっぱり独学、自己流より、良い先生の指導があるとグッと伸びると思うよ。
刺激にもなるしね。
パッチを思い出しちゃった。
先生の言う通りにするはずが、いつの間にかアレレ…我が道を行く人が…
そうして個性的な良い作品が出来るんだよね!
カネゴン
美大卒といっても、もうあれから40年近く。
やはり、その道のプロはレベルが違うから刺激になるよ。
バッチはパッチで、結構自由だったよね。
もっとその道を追求すれば良かったけど
おしゃべりの方が楽しかったかも。
色々経験して、良いと思う所を取り入れて
それが自分の個性になっていくのかもね。
個展とか美術館とか全く縁のないワタクシ。
団体旅行のコースの中にあったとか、そういう行かなければならないという状況でしたこういうところに行ったことがないんだよ。
松本市美術館もあるところは知っているけど行ったことないし、行く予定もないの。
なんだか人生損してるような気がしております“(*`ε´*)ノ彡☆バンバン!!
美的センス、身に着けたいわ。
ナオチャ
アハ!
気を遣ってコメントしてくれてありがとうね。
私も野球の話題には興味がなくて
いつもスルーしてごめん。
その辺はお互い様と言うことにしましょう。^_^v
それよりも、ナオチャのブログの更新がなくて
ちょっと気にしているよ。
色々大変みたいだけど、元気でいて欲しいよ。
無理してブログ更新しなくていいからね〜!