のんびり堂ヶ島

旅の二日目は、「のんびり」がコンセプトです。
部屋から海を眺めたり、堂ヶ島を散策して過ごしました。

ホテルの部屋から見える「三四郎島」は、4つの島の総称です。
部屋からは重なって一つにしか見えませんが、これが象島。
陸から200mほど離れた三四郎島は、干潮になると海の中から道が現れて陸とつながります。
このトンボロ現象は日本でも珍しく、この季節には滅多に見られないものらしいですが、ラッキーにもこの日、見ることができました。
ピンクの朝焼けからトンボロの見頃、そして日没から真紅の夕焼けまで、時間ごとの海の変化をアップします。

ホテルの部屋から下を覗くと、足のすくむ風景です。
波は荒く、この日も遊覧船は運行中止。海は綺麗でも侮れません。

堂ヶ島での散策風景です。
最初は天窓窟。堂ヶ島は火山灰が固まった地層で、触っただけでボロボロと崩れます。そのため所々に大きな洞窟ができていて、中でも有名なのがこちらだそうです。

海沿いを歩くと乗浜海水浴場があります。
島が多いのが独特の風景で、透明度が高い海の色は、深さによって様々な色に変化して見えます。

続いて沢田公園。
海底火山の土石流や火山灰層の地形は、層の厚さを見ただけで地球の年輪を感じます。
白い砂岩と蒼い海の対比が絶景で、高台には海を見下ろす露天風呂があります。

もう少し先に進むと、仁科漁港です。
漁港の風景は水彩画のモチーフに良さそうですが、難易度が高そうかなぁ。
船上で赤い網を繕っている漁師のご夫婦。
伊勢海老は赤い色が見えないので、赤い網に掛かっても暴れないそうです。
これを発見した人、すごい観察力ですね。赤い網のトリビアでした。

ホテルの近くまで戻ると、加山雄三ミュージアムがあります。
あいにくの工事中でしたが、大型バスで修学旅行生が乗り付けていました。
加山雄三と高校生はミスマッチな感じですが、館内は今風なレストランとお土産屋があります。
海の近くの店では、ただのサザエの蓋!など、怪しげなお土産が結構な値段で売られていたので、純朴な高校生には安心スポットかも。


お話はホテルのお食事に戻ります。
このホテルの朝食は、バイキング形式でした。
コロナ禍でどうするのか気になりましたが、レストランに入る前にアルコール消毒をし、マスクとポリエチレンの手袋を渡され、テーブル以外では着装するシステムなので、これ以上は無理という最善策だと感じました。

二日目の夕食も初日とは少し趣を変えた料理で楽しませていただきました。
(やはり一部撮り忘れ…)
料理をする身になれば、連泊の客に同じような食材でメニューに変化をつけるのにはご苦労かけたと思います。
客としても、贅沢は二連泊が程良いところかもしれません。

この日は、海の見える温泉に4回もつかり、日頃の生活でこわばった身体を伸ばしました。
さらっとした印象の温泉でしたが、身体も温まり後のツルツル感が持続する良い温泉でした。

ここまで来たら、続けて家路につく3日目も行っちゃいます。

高波のため4日連続で運休していた洞窟めぐり遊覧船が、この日やっと運行されました。
待ちに待った客で結構な人気です。
しかし、乗ってみてドッキリ!
陸で見るより波が高く、船は大きな波に揉まれるようにして進みます。
転覆するんじゃないかと想像しただけでちょっとしたパニック。

でも、海上から近くに見る島と地層は、迫力があって、乗った甲斐がありました。
天窓窟の洞窟は船ごと中に入り、上からの光に照らされた神秘的な青い海を見ることができます。その名も青い洞窟…、あれっ?どこかで聞いたことがあるような。

最後にスリルと絶景を楽しんで、堂ヶ島巡りもお終いです。

船に揺られながら、太古の昔に先の見えない荒海を渡った人たちは、ものすごい勇気があったなぁ…、としみじみ感じたのでありました。

今回の旅のコンセプト「温泉」「海」「料理」「のんびり」「自由」そして「再会!」すべて堪能できました。

旅の良さは、日常に戻っても、旅の前の自分とは少し違う自分になった気持ちにさせてくれる気がします。

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コメント

  1. アトム より:

    トンボロのトは渡、ロは路だとすると、一体どんな漢字なのかと調べたら
    イタリア語で陸と島をつなぐ砂地部分のこと・・ひとつ賢くなりました
    洞窟遊覧船は40年くらい前にツーリング途中で乗船した記憶がかすかにあります
    魚介類の豪華料理も確かに1日目は刺身煮魚、2日目は甲殻類中心とかアレンジが必要ですね
    まあ、飲んべえにはノープロブレムだと思いますが(^^

  2. カネゴン より:

    トンボロってモンサンミシェルみたい、凄いね~
    渡れるのかしら?
    朝の6時半頃って普段のニカ家にとってはかなりの早朝だよね、よく頑張って写真を撮ったね、エライっ!
    こっちは全然風が強いと思わなかったけれど、波が高かったんだね。
    でも船に乗って、日本の青の洞窟が見られてよかった。
    写真も綺麗だけれど、実物はもっと綺麗なんだろうなぁ…さすが西伊豆だわ。
    漁港の写真も良い感じだよ。
    行ってみたくなっちゃった…

    ピザを食べながら酔っぱらって、GoTo行っといでよ、ってけしかけた責任もあるから、
    良い旅になると良いな~って思っていたけど、素敵な旅になったようで良かったわ。

  3. ヨシコ より:

    >アトムさん
    トンボロの意味まで追求してませんでした。
    トンボロはイタリア語でしたか。
    アクーユ三四郎のアクーユとは
    フランス語でおもてなしと言う意味。
    外国語の方が、どことなくミステリアスなのかな。

    洞窟めぐり遊覧船は、乗ってみて欠航が多い理由がわかりました。
    アトムさんなら傑作写真が撮れたでしょうから、
    一緒に乗れなかったのはちょっと残念。

    帰宅後ニカさんは、もう魚介の和食は充分とのことで、中華料理や洋食に走ってます。( ^ω^ )

  4. ヨシコ より:

    >カネゴン
    ホントにこの旅行は、
    カネゴンが背中を押してくれなかったら行ってないよ。
    ご縁があって良い旅になって良かったです。

    朝も、自然に目が覚めちゃったよ。

    潮の満ち引きで風景が変わるなんて、確かにモンサンミッシェルみたいだね。
    三四郎島には、夏には渡る人が多いみたい。
    でもいつ潮が満ちてくるかを逆算しないと大変なことになりそう。
    スリルもあって面白そうだけどさ。

    堂ヶ島の海は綺麗で、
    過度に観光地化されていなくて、ウォーキングコースなどは整えられていたから、お勧めだよ。
    さあ、カネゴン家は次どこに行くのかな。

  5. 直子 より:

    二泊したんだね。
    ゆっくりできて良かったね。
    旅に出ると脱日常の大切さを改めて思い知らされます。
    そして帰って来てからも余韻を楽しめるんだよね。
    写真を見ながらまた絵を描いてくださいね。
    楽しみにしているよん。

  6. ヨシコ より:

    >ナオチャ
    せっかく行くのなら、2泊だなぁと言う事になりました。
    おかげさまで、贅沢感を味わって来たよ。
    やっぱり外に出るとリフレッシュできるけど
    やっぱりウチが良いとも感じるわ。
    これも歳っていうやつか。“(*`ε´*)ノ彡☆バンバン!!