青梅市の玉泉寺で開催されている白浪(はくろう)展に行きました。
玉泉寺は、芸術・学問の神様の弁財天を祭る青梅七福神七ヶ寺の一つで、庭園の桜や花々も目を楽しませてくれます。
白浪画伯は中国出身で、日本画や印象派に影響を受け、現在は市内在住の画家として活躍されているそうです。
この展示会は、今回が5回目になる災害支援復興チャリティーです。
観覧料は各自のお気持ちだけ。
今年の観覧料は、全額トルコ大地震と福島県への義援金に充てるそうです。
腕と筆の力で復興を支援するなんて、素晴らしく格好良い!
メイン会場の本堂です。
水墨・墨彩画の掛け軸・屏風・風景画・植物画など、多種にわたる作品が展示されていました。
ご本堂での展示は、ヨーロッパのお城のような美術館と同等の風格さえ感じます。
ご本堂だけでなく、二階や他の部屋も合わせて、約100点の作品が展示されていました。
植物、動物、風景と様々な作品の中でも、大胆さと緻密さの調和した植物の絵に圧倒されました。
こちらの襖絵の桜も見事でした。
右側が拡大した部分ですが、密集した花びらに気が遠くなりそうです。
これだけ描き込む気力があってこそのプロなのか。程遠く及ばないなぁ..。
本堂の隅のモニターでは製作中の映像が流れ、鑑賞にお疲れの方々がくつろぎながら見入っていました。
会場には白浪画伯もいらして、気さくに皆さんとお話しされていました。
お手伝いの方々も気の良いおばちゃん達で、色々とお気遣いしていただきました。
お寺とは…?と考えた時、現代では戒名をもらい骨を埋める場所としての機能ばかりが重視されますが、玉泉寺のように美術展示の会場にしてチャリティーに協力しながら地域の交流の場とするのは、お寺の在り方の理想的な方向ではと感じました。
コメント
とっても素晴らしい絵だというのが伝わってきます。
骨董趣味で著名画家の名に頼った古色蒼然とした水墨画や屏風絵をありがたがる向きもありますが
それらだって描かれた当時は全く違うみずみずしい絵だったはず。
レプリカ再生で良いからオリジナルに近い水墨画や屏風絵を見たい!というのが持論です。
今回の画たちは皆生きていますね~
>アトムさん
正直なところ、お寺で開催されるチャリティー絵画展ということで
あまり期待はしていなかったのですが、予想を遥かに上回る作品群でした。
何百億円から数千円まで、絵の価値の基準は何でしょうね。
営利のために操作されている舞台裏が不愉快です。
古くても新しくても、純粋に作品を楽しみたいものです。
災害支援復興チャリティーだなんて素敵だね。
100点もの作品もすごい。
観覧料はそれぞれの気持ちで義援金に充てるなんてかっこいい。
どれも素敵な作品ばかりだなあ。
猫はよっちゃが描いたのかと思ったよ。
とってもきれいなお寺だね。
>ナオチャ
最初は東日本震災の東北の復興チャリティから始めたみたいだけど
何度も回を重ねるところがすごいよね。
お年は10歳くらい上の方なんだけど、こんな大作を描くだけでもすごいのに
それをチャリティーで全額寄付と言うのは中々出来ることじゃないわ。
胡散臭いチャリティーもあるけど、お寺がバックなら大丈夫な気もするしね。
作品も立派だったけど、お寺も立派だった。
色々と刺激されたよ。
玉泉寺は青梅七福神だったね。
10年以上前のお正月に、歩いて七福神巡りをして寄っているんだけど、ほとんど記憶にないから、目立たない小さなお寺だったんだと思う。
それでも、こういう展覧会ができるんだから素晴らしいね。
案外、代替わりして、色々企画を考えているのかなぁ…でも良い事だよね。
この展覧会、ヨシコちゃんのお母様も一緒に行けたらいいのになぁ…って思ったよ。
花の絵の雰囲気なんか、お母様の絵と似てる感じがするわ。
猫の絵、次回こっそり隣に並べて置いても気づかれないかもよ~
>カネゴン
青梅七福神はいくつか廻ったけど、玉泉寺は今回が初めて行ってみたよ。
お寺の外観は地味なんだけどご本堂が凝った造りだったから、堂内での展覧会は効果的だったよ。
チャリティー展覧会は、戒名をつけたりお葬式をするより時間も手間も頭もつかうと思うけど
良くやってくれたなぁ、という感じ。
お客さん達も、居心地良さそうだったしね。
母も連れて行ったら喜んだろうなぁ。
近々実家に帰って、やっと母の描いた屏風絵を見て来るよ。
褒めて、けなさず、やる気になってくれるような講評が、中々気をつけて使うんだわ。(∩.∩)