久しぶりの帰省

実家の弟が多忙で中々帰省できずにいましたが、10月一杯で一旦退職し、来年から別会社に移るまでの2ヶ月の間を狙って久しぶりに帰省して来ました。

中央自動車道からの紅葉は今が見頃です。(この写真は帰路の長野県飯島町/中央アルプス方向)


90歳になった母とは毎日電話で話をしているものの、大腿骨骨折以来何度か転倒し、声にも衰えを感じずにはいられません。

帰省する前日も電話に出ないので心配していたら、尻餅をついて数時間起き上がれなかったようです。
そんな状態で一人の時間を作って大丈夫?
あまりに衰えた母を見るのは辛いなぁ。

実家に着いて、どんな様子か恐る恐る母の部屋を覗いてみると、椅子に座っていて笑顔で「待ってた!お帰り〜!」
その姿にひとまず安心しながらも、やはり立ち上がるにも一苦労の様子。
親が立って杖を使って歩く姿に「すごい!すごい!」と褒める娘。
六十数年前とは完全逆転状況です。

それから3泊4日の滞在中、母の住む離れを掃除したり、必要な品を買い揃えたり、食事の用意をしたり。
訪問診療で入れ歯を治してもらうのに付き添ったり、尻餅をついた時の腰痛が続く母を整形外科に連れて行ったり、と慌ただしく過ごしました。

母は納戸に降りる2段の階段で尻餅をついたのですが、整形外科の先生から「70歳を過ぎたら少しの階段もダメ!死ぬよ」と言われてしまいました。
そうなんですか….(@_ @… 狭い我が家。2階無しでは暮らせないのですが、この先どうしましょう。…(-_-;

幸い尻餅での骨折等は無く、滑舌が悪くなったと心配していた声も入れ歯を調整してもらったら調子が戻ったようです。

写真の庭の奥が母の住む離れです。天竜川を見渡せる見晴らしの良い場所です。

母は頑固に「ここが好き。絶対に施設は嫌!」と言い張っています。
弟夫婦が良く面倒を見てくれていますが、いつまで頑張れることやら…。

身体が思うように使えなくなった当時の母は「生きる意味がない」と言っていましたが、今は「生きているだけで良い。そしていつ死んでも後悔無い。」という心境に変わったようです。

長生きばかりに価値があるとも思いません。
もう本人の意思に任せるしかないようです。

とりあえず今回の帰省では、短期決戦だからこそ可能な母孝行ができたつもりです。
自己満足のための親孝行でもあります。
ニカさんも色々と協力してくれて感謝です。

高級なお寿司からジャンクなピザまで連日旺盛に食し、散歩する時間もありませんでしたが、帰宅後に計った体重は変わらず。
そこそこの肉体労働と親孝行のささやかなご褒美でした。

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コメント

  1. カネゴン より:

    おかえりなさ~い お疲れ様でした。
    車窓から見える紅葉、とても綺麗ね。
    中央アルプス方向っていうのは、千畳敷カールの方なのかな?
    紅葉がものすごく綺麗だって言っていたから今頃混んでいるだろうな。

    毎日電話で毎日話をしていても、やっぱり直接会うとお母さま嬉しかったんでしょうね。
    年を取った親を見るのって辛いけど、仕方ないよね。
    弟さん夫婦が良くお世話してくれても、親にしてみたら娘はやっぱり違うのよ~
    一緒に病院に行ったとか付き添ってもらったとか、きっと今頃も、思い出して嬉しく思ってると思うよ。

    階段ねぇ…危ないって言われても世の中階段だらけ、普段から上がり下りして鍛えておかないと、いざとなったら大変よ!

    • ヨシコ より:

      >カネゴン
      ここ飯島町は、千畳敷のある駒ヶ根よりひとつ南の街。
      道中は綺麗な景色がたくさんあるのに、車だと一瞬で通り過ぎちゃって、
      良い写真は難しいのよね〜。
      本物は写真よりずっと綺麗だったよ。

      毎日面倒を見てくれている弟と、たまに行く私とでは使えるパワーが違うから
      弟からは「ずるいぞ!」と思われているかも。
      でも母は「また良い思い出ができた。」と言ってくれていたから良しとしよう。

      整形外科の先生は、そのセリフ、確かに私の方も見て言ったわ。
      そう言われてもね〜。
      マンションに移るか、平屋を建てる?
      先ずは足腰鍛える方が現実的だよね。

  2. アトム より:

    3泊4日とは長かったですね。
    「70歳を過ぎたら少しの階段もダメ!」って80歳の間違いじゃない?
    70歳はまだ貯筋する必要がある時期ですよね。

    だれだって最後まで家にいたいですよね。
    母親の自活が出来なくなって施設に入ってもらった時は
    「自分は施設に入りたくないけど、お前がそうして欲しいというなら従うよ・・」
    といわれた言葉は今でもありがたく、また非情さの贖罪として残っています。

    親の介護は自分が入浴介助や毎週の抱き上げての送迎をしました。
    当時は自分が近所に住んでいるんだから仕方ないさ、と思っていましたが
    今やそんな肌感覚の深いスキンシップが出来たのは自分だけ、というありがたさに変わっています。
    つい昨日のことのように思い出して書いてしまいました・・

    • ヨシコ より:

      >アトムさん
      そうですよ、80歳の間違い!と思いたいですよね。
      でも最近は階段を下る時、足がぎこちなく感ずる時があってドキッとしました。

      母たちの年代は、施設は恥とか、姥捨山のイメージがあるようです。
      だから、入居を進める子供たちも贖罪を感じてしまうのですよね。
      実際は24時間見守られて、栄養のバランスも見てくれて、安心安全のはずなのに。
      一人暮らしだった母の友人は施設に入って「こんなに楽なところとは思わなかった」と言っているらしいです。
      さすがの母も、自分の足で移動できなくなった時には考えてくれると思います。

      アトムさんは、入浴介助までされたのですね。
      すごい、親孝行!
      母は週二回、入浴介助の方を頼むようになりました。
      私には抱き上げて安全に入浴させる自信、ないなぁ。
      ニカさんは、義母のトイレ介助したのが自慢です。(*^^*)v

  3. 直子 より:

    お帰りなさい。
    3泊してきたんだね。
    よっちゃの実家は綺麗にしていていいなぁ。
    この離れは私が実家にいる頃はなかったよね。
    青梅から間までどれくらいかかるのかな。
    おばさんもさぞかし喜んでくれただろうね。
    帰る時は寂しかっただろうな。
    よっちゃが大学生の時、夏休みや冬休みで帰省すると東京に帰る前の日にいつもおばさんに泣かれるって言っていたことを思い出したよ。

    • ヨシコ より:

      >ナオチャ
      庭は弟が手入れして綺麗にしてくれているよ。
      母の部屋は一見綺麗に見えるけど、床に食べこぼしが落ちていたりで
      掃除機をかけまくって来たわ。(^-^;)..

      ウチは青梅インターが近いけど、途中休憩しながらゆっくり安全運転で4時間かかるよ。
      その上、渋滞に巻き込まれたら悲惨なので、ナオチャみたいに気軽には帰れないのよ。
      今回も、帰るときの別れが一番嫌だった。
      自宅に着いて電話で話をすれば、もう元通りなんだけどね。