インドの人々が一見無愛想に見えるのはシャイなだけで
実はとても人なつっこいのが段々分かって来る。
道沿いの井戸端にラジエーターに水をかけるために車を止めると
村の人たちが遠巻きにこちらを見ながら集まっている。
「ナマステ〜」の挨拶をすると皆急にニコニコして「ナマステ〜」と答えながら
近付いて来てくれるのだ。 一緒に写真撮るのも喜んで協力してくれる。
すごく貧しいのだとは思うけど、裸で遊んでいた子供達の瞳は輝いているし、
遠くから歩いて水を汲みに来ていた遊牧民のお姉さん達の民族衣装姿は
エレガントで美しい。毎日が重労働と思うのに背筋がピンとして姿勢も美しいのだ。
「写真ができたら送りなさいよ〜」とは遊牧民のお姉さん、
..なかなかの突っ込みです。
道沿いの制服姿の子供をアラムは「あれは学校に通っている生徒達です。」
と説明してくれたけど、 その生徒達の横では同じ年の子供達が遊んでいたり、働いていたり。
戸籍の無い人々が数億人いるといわれるこの国の途方も無い広さが
差別の無い教育へのさまたげになっているのかも。 アラムも日本人は全員字が読めるからうらやましい事と言っていた。
希望すれば全員学校教育を受けられる国って 実はすごい事で、当たり前じゃないんだよね。
でもヴァラナシからガシュラホへの430kmの道沿いの村々には
一度は住んでみてもいいと思わせてくれる、 都会にはない、どこか懐かしいのどかなインドがあった。
人々は素朴で慎ましく、風景にはボロ小屋さえ自然に溶け込ませるおおらかさがあった。
そんなこんなであっという間に12時間のドライブも無事終了。
朝4時から今までの密度の濃かった事..。
ガシュラホはすっかり夜の姿で迎えてくれた。
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▲高速沿いの村の子供
▲水を汲みに来た遊牧民の女性と
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