書きたい事を綴っているうちに長い旅行記になってしまいましたがおつき合いくださいね。

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出発前日は漠然とした不安
2001.06.09/SAT

旅心の準備のためインド旅行ガイドを読んでいたら、 テロ、コレラ、マラリヤ、盗難、サギ、水、交通、etc. (一列に並べて表記する内容か?)に気をつけるようしつこく記されていて、なんだかイヤーな予感。

おまけに出発前日になって、居間の電球のタマが切れ、腕時計の鎖が切れ、テイッシュカバーのゴムが切れ、電球スイッチ用の紐も切れ..

自分の不安が焦りに変わってそうさせているのか、御先祖様が行くなと言っているのか。さすがに2度ある事が4度あった時は、止めようか...という選択が心をよぎる。

でもここで行かなきゃ一生行けない未知の世界。
何があっても後悔しないって、取りあえずの覚悟を決めた。いざ!2001年インドの旅は20世紀に作られた世界を違った場所から見つめる旅。

青梅からデリーへ
2001.06.10/SUN

朝5時。未だ目覚めきらぬ梅雨目前の曇り空の中、青梅を出発。
成田発12時のエアーインディアにてデリーへ。
機内の壁紙はシミが目立ち、そこはかとなくカレーの香り。
サービスは最小限で 、サリー姿のスチュワーデスは JALの様に過剰にニッコリなんてしてくれない。 (別にいいけんだど...)

所要時間は8時間25分。デリー着は夕方5時でもまだ昼間の太陽。 デリー空港は国際空港とは思えない程ローカルで蒸し暑い。 気温は早速40°C。
空港でこの旅にずっと同行してくれるガイドにアラムと落ち合う。 アラム29才。妻子有り。イスラム教徒。日本語OK。
アラムはこの後、私達にとって欠かせないインド文化の情報源となってくれる。

デリー第一印象
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車でホテルへ向かう。

最初のデリーの印象は、雑然としていて整ったものが何も無いという印象。
近頃コンピューター関連で世界に台頭しているというインドのイメージは皆無。
高い建物(3〜4階が最高)は少なく、統べての建物が 古いか、崩れているか、汚れきっているか..。
道ばたには小さな屋台が果物や雑貨を並べている。 いたるところにむき出しの赤い土があり埃っぽい。 お決まりの牛も安心しきって道を横切ったり、道ばたで昼寝したりで風景の一部。 人々は暑いにも関わらず町に溢れ、急がしそうに移動するか道や軒下にじっとしてい る。 街で 唯一美しいのはサリー(もしくはパンジャビスーツ)の女性だ。

都心部でも大人の女性の95%以上が民族衣装でアクセサリーも含めてとてもオシャレ。 殺伐とした街の中の花となって目に写る。 ちなみに男に人はみんなボロボロ。

道には 普通車とリキシャ(三輪車)であふれ車線もなく信号もめったにないのに、持ち前の動物的感とも思える素早さで、フレキシブルに、かつデンジャラスなスピードでブッ飛んでゆく。 近頃はホンダが人気らしいけど、ホンダどころかまともな車なんて半分くらい。 他はナンバープレートなんて付けていないし、ライトだってほとんど抜け落ちている。 土埃にまみれて凹みもキズも目立たない状態。
でもたま〜にいるんだな、やっぱりピカピカのベンツが。

それからバイクの2人3人乗りは当たり前。(4人乗りもいた!) ドキっとさせられるのは バイクの後席に女性が横座りで、サリーをヒラヒラとなびかせながら乗っていて、その横スレスレを車がすっ飛んで行くのだけれど思わず目をつぶってしまうしかない...

ウウッ目眩がして来た。

▲デリー市内風景



▲デリー市内風景

インドのテレビ
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ホテルでTVをつけてみる。

突然CMでヒゲのおじさんがオレンジジュースを美味しそうに飲むシーンに遭遇! そうか、ここは(建て前は)禁酒の国だったんだ。 日本のCMのキャラクターって画一的だったんだな〜って実感しきる。

ドラマではインド映画に共通する特有の男女がエロティックホルモンをまき散らしな がら スネたりじらしたり泣いたりしながら歌っている。
なんかミエミエなんだけど、分かりやすくて正直な感情表現だな〜と感動する。 いい年してガキっぽいタレントなんて皆無。(ヤレヤレあんなの日本だけか..)

でもほとんどのCMが食べ物なのを見て まだこの国では食べる事が最優先のお金の使い方なのかなと感じたりしながら インド初日はおしまい。

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